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音楽界の人間国宝／行ってきました。
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トゥーツ・シールマンス・スペシャル・ナイト
2011年10月8日（土） 東京・すみだトリフォニーホール
８９歳のハーモニカの巨匠は、メンバ−に支えられてステ−ジに登場。
ご高齢で、もしかして欠場も・・と思っていたが、万雷の拍手に迎えられて
ゆっくりとセンタ−の椅子に着く。
そしてハ−モニカを手にするやいなや、挨拶もなく演奏を開始。
ステ−ジ上の大型パイプオルガンに照明〜良い雰囲気で２曲目・酒とバラの日々。満席の１８００人から割れんばかりの拍手。たかがハ−モニカと言えどシ−ルマンスの演奏にはオ−ラが漂う。次第に柔らかく優しいTootsワールドへと誘われる。3曲目・SUMMERTIME 〜 I Do It For Your Love...
至福の時。。すごい。
しゃがれ声でボソボソとMCが入る。英語ですが日本人にも伝わるように笑いを交えて丁寧に話しかける。８９歳の青年だ／／
今までに共演したベニー・グッドマンやエバンス・シヤリングなど多くの友・ジャズメンは他界して寂しい。私は60年のキャリアでまだ活動している・・ニャッと。
時折、話の途中で体を揺らし、クスクスと笑う。冗談を言ってるのだろう。とても幸せそうでご機嫌だった。
そうした僅かの合間があったものの、一挙に１３曲７０分ぶっ続けの、年を全く感じさせない演奏でした。
「枯葉」「真夜中のカウボ−イ」・・ふくよかな音色は全く衰えていません。
なぜか涙がほほを伝わります。目の前に８９歳のシ−ルマンスが居るのです。
Over the rainbowで観客のハミングが聞こえると、お茶目な仕草でリズムに指示しての合同演奏会に。。ウイ−ンフィルのラデッキ−状態になりました。
余裕のサプライズに世界のシ−ルマンスと会場が一体化したのです。
Bluesetteが始まると、観衆の熱気は最高潮となりました。
メンバ−に抱えられて、ステ−ジを降りました。
当然、アンコールの絶大な拍手が起こりましたが、多分誰もが足の不自由なシ−ルマンスを再度ステ−ジに迎える事の躊躇があったはずです。申し訳ないと思いながらも、全員がスタンディングオベーション。
ただ感謝を表したかったからで、長い時間ず〜っと拍手が鳴り止みません。
なんと、再登場です。舞台袖での挨拶・・・と思いきや、ドラムに衣装を着れ！と促して不自由な体にも係わらず舞台中央へ。演奏の再開が２回続いたのです。
今まで経験したアンコ−ルとは全く違った気持の交り合いでした。
本当に行ってよかった。
８９歳の巨匠にしか出来ない音楽が作る空間・・幸せなライブでした。
足をバタバタさせてのTOOTS節、バックのバンドも最高でした。
少年のようなトゥーツ・シールマンス。。ありがとう
私も未だまだこれから。。。８９歳までハ−モニカを吹き続けたいと思いました
トゥーツ・シールマンス[ハーモニカ]
カレル・ボエリー[ピアノ＆キーボード]
ハイン・ヴァン・デ・ハイン[ベース]
ハンス・ヴァン・オーステルホウト[ドラムス」・・うまい。
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2011-10-13
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